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アライグマかタヌキか? 害獣の違いと見分け方

日本に生息する害獣の代表格はアライグマ、ハクビシン、イタチの三種です。しかし、アライグマとタヌキがよく似た姿をしているのはご存じですか?アライグマは害獣でも、タヌキは害がない生き物なのでしょうか?
とてもよく似た姿をしている害獣ですが、その生態は少しずつ異なっているため、人間へ与える被害も変わります。
アライグマとタヌキを比較しながら、ハクビシンやイタチ、アナグマなど他の動物にも着目していきましょう。自分の住宅や生活に影響を与えている生物がいったいどの害獣なのか、見分けられるようになるかもしれません。





アライグマ

アライグマの生態

アライグマといえばかわいらしいイメージを持つことも多いかと思いますが、立派な害獣です。
元は日本に生息していなかったアライグマ科の外来種です。アライグマは意外なことに凶暴性が高く、成体でも人に慣れることは少ないといわれています。

ペットとして輸入されたアライグマが人に慣れることができず飼い主から離れ、野生化したものと考えられています。現在では日本各地で目撃されており、今や珍しい動物ではなくなってきています。

アライグマが定着する際に住宅の屋根裏を利用するなど、積極的に人間の生活圏内に侵入して利用しているため、個体数が増えるのを助長してしまったと考えられています。また、食物連鎖の上位のオオカミが絶滅寸前ということもあり、日本の自然界には比較的天敵が少ないこともあるでしょう。

タヌキの生態

タヌキは信楽焼のイメージがありますが、実際はあのように丸くありません。意外かもしれませんが、アライグマに近い見た目をしています。

タヌキはもともと日本に古来より生息していたイヌ科の在来種で、日本全国で見かけることができます。またアライグマと違い、臆病な性格をしているのが特徴です。日本の昔話などに登場するタヌキはキツネと同じく「ずる賢い」イメージが先行しがちですが、実際は「たぬき寝入り」という言葉のとおりに、鉄砲の音を聞いて気絶してしまうぐらい臆病であるそうです。

人間と遭遇した際は驚いて固まり、さらには猫に追いかけられている姿を目撃されたケースもあるそうですから、相当なのかもしれません。また、タヌキは鳴き声をほとんどあげませんが、仲の良い者同士だと「ミャー」と見た目に反して猫に近い鳴き声をあげるようです。


アライグマとタヌキの容姿の違い

実際に遭遇した場合、この2種類は共通点も多いためよく混同されがちです。アライグマもタヌキも体格はほぼ同じで体毛の色もよく似ています。顔の形や模様も一見しただけではわかりにくいことも原因のひとつでしょう。
ではまず、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

【アライグマ】

頭部…全体的に黒い毛の部分が多い、耳が白で縁取りがされている。
手足…白い毛である場合が多い。足跡が前足後ろ足共に5本の指がはっきりと付く。後脚を使い立ち上がることが可能。
しっぽ…シマ模様がある。

【タヌキ】

頭部…目元周辺は黒色の毛で覆われており、鼻筋は黒ではない。耳が黒で縁どられている。
手足…肩付近から先端まで、黒い毛で覆われている。足跡はイヌやネコのように手のひらと指先だけがはっきりと残る。
しっぽ…模様は特になし。

このように比較すると違いがわかりますが、最大のポイントは「しっぽのしま模様の有無」でしょう。夜に外で見かけた場合には判断しにくいかと思われますが、簡単に判断を行えます。

また、足跡も特徴的です。アライグマはしっかりと5本指が残るのに対し、タヌキはイヌやネコのような足跡を残します。 アライグマの手は比較的人間の手に近く、ものを握ることができます。高所も得意なようで電線を渡ることもしばしあります。反対にタヌキは犬に近い手を持っています。低い木なら登れますが、高所は難しいようです。


タヌキ

アライグマとタヌキの害の違い

アライグマもタヌキも夜行性で雑食です。2種類とも虫や小動物はもちろん、野菜や果物も好物であり、穀物も食べます。よって共通する害は農作物でしょう。山に住み着いている動物が食料を求め人里に下りてくるという話はよく耳にします。また、寄生虫や皮膚病を持っている個体が多いのでふれたりしてはいけません。

アライグマは人間の家の屋根裏などに住み着く場合が多く、その凶暴性もあって子供どころか大人あっても危険が伴います。タヌキももちろん凶暴に変わりなく、近づくことは避けたほうが賢明ですが、タヌキはまず人に寄り付かないので、家に住む事は極まれといっても過言ではないでしょう。
いずれにせよ、遭遇した場合は近づかないことが良いと思われます。


よく似た害獣たち

アライグマとタヌキについて記述しましたが、似た害獣も多く存在します。
イタチ、ハクビシンは沖縄を除く全国各地で目撃されます。アナグマは東京でもまれに発見される場合があるそうです。

イタチは細長い体が特徴で、狭い隙間でも簡単に侵入してしまいます。アライグマ同様に家をねぐらとして住み着くことが多いです。また警戒すると悪臭を放つ事も有名です。
ハクビシンはイタチ同様に体が細長く、頭の頭部から鼻筋にかけて白い体毛が一筋入っているのが特徴です。また、雑食であり一度住み着くと長い間留まるが多いです。

アナグマはタヌキと混同されがちですが、顔を見るとパンダのように黒い体毛が生えているのが特徴です。また歩く姿が熊のように歩く姿が見られます。農作物の被害件数は少ないようですが、やはり屋根裏に住み着くことがあるようです。


まとめ

タヌキとアライグマは似たような見た目を持っていますが、生態や性格の違いから行動が変化します。「家にタヌキが住んでいると思っていたら、実はアライグマだった」ということもあるかもしれません。

ハクビシンやイタチ、アナグマも害獣で比較的見た目も似通っていますが、このように比較してみるとそれぞれ特徴があって違いがわかると思います。少し見ただけではなく、その動物がどのような行動をしているのかを判断するために、行動した周りを見てみるというのも自身でできる1つの方法かと思います。

野生動物には病原体を持っている個体が多くいます。ですので、不用意に触ると感染してしまい、知らない間に症状が出て悪化する場合もあります。心配であれば病院や専門家に相談することをお勧めします。

また、害獣といえども野生動物です。たぬきなど、種類によっては法にふれる動物もいますのでむやみに個人で対処をすることは避けましょう。
専門家の判断を仰ぎ、対策を行うほうが安全かと思います。

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